『秘密の航路』
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ルフィ
「んじゃ出発だ!
方向はどっちだ?ナミ」
ナミ
「プリンの地図によると…
まずは北東の方角に!
ログポースの①の指針を
見ればいいのね」
ブルック
「ハーイ、ナミさん!」
人型チョッパー
「おー!」
キャロット
「わ!チョッパーが大きくなってる!
成長期!?」
チョッパー
「変形だ!
ゾウでは獣人型でしか居なかったけど、
おれは7段変形できるんだ!」
キャロット
「変形~?すごーい!」
ペドロ
「チョッパーは悪魔の実の
能力者だったのか
我々ミンク族とは
若干違うと思っていたが…」
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サニー号は穏やかに航海中
ナミ
「ミンク族と言えば…
さっきのは何だったの?ペドロ」
ペドロ
「ああ…あれは…」
ナミ
「【キャプテンペドロ】とか
呼ばれてたけど」
キャロット
「ペドロは昔海に出てたんだよー!
ペコムズも一緒に!」
ルフィ
「ペロペロ、オマエ海賊だったのかー?」
ペドロ
「いや海賊では無いが、若気の至りでな…
ゾウの荒くれ者達を引き連れて
海に出ていた時期があるのだ」
キャロット
「【船乗りペドロ】って
呼ばれてたんだって!」
ペドロ
「昔の話だ…巨大な怪鳥、
見上げる程の大巨人にも出会った…
懐かしい冒険の日々だ」
キャロット
「わたしはその時まだ小さかったから
連れて行ってもらえなかったの~
楽しそうな話ばかり聞かされて…」
ペドロ
「楽しい事ばかりでは無い、
海には危険も潜む…」
チョッパー
「ペコムズはなんで海賊になったんだ?
それもビッグマム海賊団のクルーに」
ペドロ
「何度目かの航海中、
不思議な島に吸い寄せられ船が大破し、
運悪く嵐も重なってクルーが
散り散りになってしまったのだ」
ブルック
「船が吸い寄せられる島!?
怖いですねェ」
ペドロ
「目の届く範囲の者しか救う事しか
出来なかった為、半数のクルーしか…
残りのクルー…ペコムズ達は
その時に偶然通りかかった
ビッグマム海賊団の船に救われた
…と後に伝え聞いた」
ナミ
「そっか。それでそのまま
ビッグマム海賊団に…
さっきのミンクも?」
ペドロ
「そうだ。ただ、無事だったなら
なぜ帰ってこないのか?
と当時から思っていたが…
【全ての種族が暮らす国】か…
世界的に見ればマイノリティ(少数)の
我々にとっては正に理想の国
なのかもしれないな…」
ナミ
「もしかして、ビッグマムって
いいヤツなの!?
ペドロ
「そんなものは見る角度で違うものだ
今、我々がする事はサンジの奪還だ
その障害となるなら…
我々にとっては【悪いヤツ】になる」
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望遠鏡で前方を見るチョッパー
チョッパー
「おーい、ナミ!なんか島が見えるぞー」
ナミ
「あ、じゃあそろそろ
見る指針を②に変えて…と
南東の方角に舵を切って!」
キャロット
「は~い!面舵いっぱ~い!」
穏やかな航海は続く
ナミ
「本当に敵に見つからずに進めてるわね
プリンに地図貰って助かったわ!
正に秘密の航路ね」
ペドロ
「油断はするな。罠だとも限らん!
警戒は怠らないようにしておくに
越した事は無い」
ナミ
「まぁそうね、ここは敵陣…
気を引き締めて行きましょう!」
ルフィ達の方を見ナミ
ショコラタウンで買ったチョコを頬張り
ニコニコと笑顔のルフィとチョッパー
チョッパー
「ん?」
ナミ
「気ィ抜き過ぎ~~~~!」
その時、急に舵が効かなくなる
海上で停止するサニー号
キャロット
「え!?なになに!?」
前方から船が来る
ペドロ
「敵船か!」
ナミ
「えー!?何でいきなり!」
その船の船首には大きな
【タイのお頭】の装飾
甲板には現れる男
タイヨウの海賊団、二代目船長
【海峡のジンベエ】
ナミ
「ジンベエちゃん!?」
ルフィ
「ジンベエ!!」
ジンベエ
「船を海中から少々停めさせてもらった…
すまんの、この場所がビッグマムの目を逃れる
最適なポイントだったのでな」
海底にはアラディンはじめ、
タイヨウの海賊団クルー
ルフィ
「どうしたんだ?こんなトコで!」
ジンベエ
「…」
ルフィ
「ん?」
ジンベエ
「…お前さんたちを止めに来た!!」
一同
「!!!??」