暇つぶしバレ709話
- 2013/05/15
- 12:26
実況アナウンス:
お前はいったい何なんだ、バルトロメオ~?!
「何か武器持ってんじゃねえのか?!」
「い…いったい何が起こったんだ!!!」
「あの魚人大丈夫か?!」
観客席が騒がしくなっている。
右腕を完全に破壊された魚人空手家ハックだが、闘志は全く衰えてはいなかった。
立ち上がり、左腕だけで再び正拳突きの構えを取る。
「まだやる気だぞ!!」
「頑張れー!! 応援してるぞおお!!!」
「あのションベン野郎を闘魚のエサにしちまえ!!!」
観客席から次々に声援が飛んでくる。
ハック 「はぁっ…はぁっ……!!」
必死で痛みをこらえるハック。 バルトロメオの前に立ち、構えを取る。
「4千枚瓦……」
バルト 「♪」
余裕の表情のバルトロメオ。
踵を返し、ハックを無視してリング中央に向かう。
ハック 「正拳!!!」
バギイイィン!!!!
左腕もまた、バルトロメオに触れる前に破裂してしまう。
実況アナウンス:
あああっと!!! ハック選手、残った左腕も負傷!!
両腕が使いものにならなくなったハック。
それでもなお、バルトロメオに向かっていく。
ハック 「まだ脚が…残っておるぞ、小僧!!!」
「1万枚瓦…旋風脚!!!!」
グジャアアアッ!!!!
またしてもバルトロメオに触れることなく、破壊される右足。
ハックは立つこともままならず、その場に倒れてしまう。
「なんてことだ…!!!」
「もう止めてやれよ!!!」
観客の中には涙を流す者さえいた。
そんなハックの姿に、何を思ったのかバルトロメオが声をかける。
バルト 「おい! 担架を呼んでやれ!!」
意外な言葉を発したバルトロメオ。
「い…いま何ていったアイツ?!!」
「担架って聞こえたような…」
「んなバカな!!」
バルトロメオの意外な一面に、思わず剣士たちも手を止めてしまう。
バルト 「もうすぐ楽になれるぜ…!」
ハックに笑みを投げかけるバルトロメオ。
ハック 「ぐふっ…!!! 助けなど…無用じゃ!!」
バルト 「遠慮すんなって…」
戦闘の邪魔にならないよう、ハックをスタジアムの外に運ぶバルトロメオ。
実況アナウンス:
何ということでしょう!!! あのバルトロメオが敵に情けをかけています!!
そして今やっと…担架が到着した模様!!
ハック選手、名誉の退場です!!
バルト 「ほれ、さっさと運んでやれ」 ヒュッ
係員 「えっ……」
ボチャンッ!!
担架を運んできた係員の目の前でハックを海に投げ捨てるバルトロメオ。
新鮮な血の匂いに反応し、海中の闘魚が一斉にハック目がけて襲い掛かる。
ハック 「!!!!!」
いくら魚人といえど、片足1本では泳ぐこともままならず、
なす術もなく闘魚のエサになっていく。
海面はあっと言う間に血で染まり、ハックの道着の切れ端だけがぷかぷかと浮かんでいた。
実況アナウンス:
……………
実況の人間すらも言葉を失っている。
「ひどい…ひどすぎる……」
「てめえは本物の悪魔だ、クソ野郎!!」
会場が大ブーイングに包まれる。
そんなスタジアムの様子を別室で見ているドフラミンゴ。
ドフラ 「はっはっは…おもしれえ奴がいるな…!!」
「ベラミーの野郎はここで脱落かもな!」
謎の男 「ベラミーが優勝するんじゃねえのか?!」
「メラメラの実がかかってんだろ?!!」
ドフラ 「またいつか奪い返せばいいさ…それより先に取り戻すもんがあってな」
「あいつの役目はもう終わってんだ…せいぜい試合を盛り上げてくれりゃいい」
そういうドフラミンゴの目線の先には、モニターにうつるベラミーの姿が。
場面変わりスタジアム。
非道なバルトロメオに観客だけでなく、選手たちもドン引き。
一人の戦士が斧を投げつける。
「くたばっちまえ!!! クソ野郎!!!」
バリリイィン!!!
やはり透明なバリアに守られているバルトロメオ。
バルト 「まだ分からねえのか」
やれやれ、といった様子。 そんな彼を剣士リッキーが見ていた。
リッキー「やはり…バリバリの実か…」
ギリー 「なんだそれは…はぁっ…はぁっ…」
剣士リッキーと交戦中の武闘家ブルー・ギリー。
汗一つかいていないリッキーに対し、ギリーは傷だらけだった。
リッキー「バリヤを自在に操る能力さ…」
「自分の眼で確かめてみろ!!」
そういってギリーに突っ込むリッキー。
ギリー 「ぐっ…!!」
すかさず上段蹴りで応じるが、リッキーは一瞬で背後に回りこむとギリーの腕を掴み、
乱暴に投げ飛ばした。
ギリー 「うわああ!!!」
向かう先にはバルトロメオの姿が。
バルト 「いらっしゃい♪」
ボキボキイッ!!!
バリアにぶつかり、全身の骨が折れるギリー。
「ど…どうやって倒すんだよ あんな奴…」
「おれはもう降りる!! 頼む、ここから出してくれえ!!!」
完全に戦意喪失しているプロデンス王国の兵士たち。
実況アナウンス:
一体どう攻略すればいいのか!?
未だ無傷のバルトロメオ!!
どうでも良さそうに鼻をほじるバルトロメオ。
実況:
現在スタジアムに立っているのはわずかに19名!!!
いずれも名のある実力者ばかり!!
兵士 「助けてくれえ!!!」
ダガマ 「クソの役にも立たねえ奴らだ…!!」
持ち場を放棄して逃げ回る兵士たちに呆れるダガマ。
エリザベローは無心でシャドーを続けている。
ベラミー「まだ準備運動が終わらねえのか?」
「おれはいつでもいいぜ…!!」
挑発するように舌を出し、エリザベローに近づくベラミー。
ダガマ(バルトロメオも気になるが…まず潰すべきはこの男!!)
ベラミーをやたら警戒するダガマ。 そして遂に動く。
ダガマ 「殿下!! 戦の準備が整いました!!」
「お相手は”ハイエナのベラミー”にございます」
エリザ 「シシ…了解だ…!」
シャドーをしながらゆっくりと動き出したエリザベローⅡ世。
ダガマ 「なかなかの実力者ゆえ、どうか油断されぬよう!!」
エリザ 「全力で行くさ…!! すぐに終わる…シシシ…!!」
ベラミー「冗談だろ?」
そう言って手に持ったナイフを投げつけるベラミー。
ダガマ 「!!」
エリザ 「シッ!!」
ボフンッ!!
なんと、飛んできたナイフを素手で殴り返したエリザベロー。
ナイフは地面にめり込むどころか、地中深くに埋まってしまっていた。
予想外の威力に感心するベラミー。
ベラミー「なるほどな…」
そう言うとベラミーはサングラスを外し、構えをとる。
遂に動き出した”闘う王”エリザベロー!!
果たして生き残るのはどちらなのか…!!
お前はいったい何なんだ、バルトロメオ~?!
「何か武器持ってんじゃねえのか?!」
「い…いったい何が起こったんだ!!!」
「あの魚人大丈夫か?!」
観客席が騒がしくなっている。
右腕を完全に破壊された魚人空手家ハックだが、闘志は全く衰えてはいなかった。
立ち上がり、左腕だけで再び正拳突きの構えを取る。
「まだやる気だぞ!!」
「頑張れー!! 応援してるぞおお!!!」
「あのションベン野郎を闘魚のエサにしちまえ!!!」
観客席から次々に声援が飛んでくる。
ハック 「はぁっ…はぁっ……!!」
必死で痛みをこらえるハック。 バルトロメオの前に立ち、構えを取る。
「4千枚瓦……」
バルト 「♪」
余裕の表情のバルトロメオ。
踵を返し、ハックを無視してリング中央に向かう。
ハック 「正拳!!!」
バギイイィン!!!!
左腕もまた、バルトロメオに触れる前に破裂してしまう。
実況アナウンス:
あああっと!!! ハック選手、残った左腕も負傷!!
両腕が使いものにならなくなったハック。
それでもなお、バルトロメオに向かっていく。
ハック 「まだ脚が…残っておるぞ、小僧!!!」
「1万枚瓦…旋風脚!!!!」
グジャアアアッ!!!!
またしてもバルトロメオに触れることなく、破壊される右足。
ハックは立つこともままならず、その場に倒れてしまう。
「なんてことだ…!!!」
「もう止めてやれよ!!!」
観客の中には涙を流す者さえいた。
そんなハックの姿に、何を思ったのかバルトロメオが声をかける。
バルト 「おい! 担架を呼んでやれ!!」
意外な言葉を発したバルトロメオ。
「い…いま何ていったアイツ?!!」
「担架って聞こえたような…」
「んなバカな!!」
バルトロメオの意外な一面に、思わず剣士たちも手を止めてしまう。
バルト 「もうすぐ楽になれるぜ…!」
ハックに笑みを投げかけるバルトロメオ。
ハック 「ぐふっ…!!! 助けなど…無用じゃ!!」
バルト 「遠慮すんなって…」
戦闘の邪魔にならないよう、ハックをスタジアムの外に運ぶバルトロメオ。
実況アナウンス:
何ということでしょう!!! あのバルトロメオが敵に情けをかけています!!
そして今やっと…担架が到着した模様!!
ハック選手、名誉の退場です!!
バルト 「ほれ、さっさと運んでやれ」 ヒュッ
係員 「えっ……」
ボチャンッ!!
担架を運んできた係員の目の前でハックを海に投げ捨てるバルトロメオ。
新鮮な血の匂いに反応し、海中の闘魚が一斉にハック目がけて襲い掛かる。
ハック 「!!!!!」
いくら魚人といえど、片足1本では泳ぐこともままならず、
なす術もなく闘魚のエサになっていく。
海面はあっと言う間に血で染まり、ハックの道着の切れ端だけがぷかぷかと浮かんでいた。
実況アナウンス:
……………
実況の人間すらも言葉を失っている。
「ひどい…ひどすぎる……」
「てめえは本物の悪魔だ、クソ野郎!!」
会場が大ブーイングに包まれる。
そんなスタジアムの様子を別室で見ているドフラミンゴ。
ドフラ 「はっはっは…おもしれえ奴がいるな…!!」
「ベラミーの野郎はここで脱落かもな!」
謎の男 「ベラミーが優勝するんじゃねえのか?!」
「メラメラの実がかかってんだろ?!!」
ドフラ 「またいつか奪い返せばいいさ…それより先に取り戻すもんがあってな」
「あいつの役目はもう終わってんだ…せいぜい試合を盛り上げてくれりゃいい」
そういうドフラミンゴの目線の先には、モニターにうつるベラミーの姿が。
場面変わりスタジアム。
非道なバルトロメオに観客だけでなく、選手たちもドン引き。
一人の戦士が斧を投げつける。
「くたばっちまえ!!! クソ野郎!!!」
バリリイィン!!!
やはり透明なバリアに守られているバルトロメオ。
バルト 「まだ分からねえのか」
やれやれ、といった様子。 そんな彼を剣士リッキーが見ていた。
リッキー「やはり…バリバリの実か…」
ギリー 「なんだそれは…はぁっ…はぁっ…」
剣士リッキーと交戦中の武闘家ブルー・ギリー。
汗一つかいていないリッキーに対し、ギリーは傷だらけだった。
リッキー「バリヤを自在に操る能力さ…」
「自分の眼で確かめてみろ!!」
そういってギリーに突っ込むリッキー。
ギリー 「ぐっ…!!」
すかさず上段蹴りで応じるが、リッキーは一瞬で背後に回りこむとギリーの腕を掴み、
乱暴に投げ飛ばした。
ギリー 「うわああ!!!」
向かう先にはバルトロメオの姿が。
バルト 「いらっしゃい♪」
ボキボキイッ!!!
バリアにぶつかり、全身の骨が折れるギリー。
「ど…どうやって倒すんだよ あんな奴…」
「おれはもう降りる!! 頼む、ここから出してくれえ!!!」
完全に戦意喪失しているプロデンス王国の兵士たち。
実況アナウンス:
一体どう攻略すればいいのか!?
未だ無傷のバルトロメオ!!
どうでも良さそうに鼻をほじるバルトロメオ。
実況:
現在スタジアムに立っているのはわずかに19名!!!
いずれも名のある実力者ばかり!!
兵士 「助けてくれえ!!!」
ダガマ 「クソの役にも立たねえ奴らだ…!!」
持ち場を放棄して逃げ回る兵士たちに呆れるダガマ。
エリザベローは無心でシャドーを続けている。
ベラミー「まだ準備運動が終わらねえのか?」
「おれはいつでもいいぜ…!!」
挑発するように舌を出し、エリザベローに近づくベラミー。
ダガマ(バルトロメオも気になるが…まず潰すべきはこの男!!)
ベラミーをやたら警戒するダガマ。 そして遂に動く。
ダガマ 「殿下!! 戦の準備が整いました!!」
「お相手は”ハイエナのベラミー”にございます」
エリザ 「シシ…了解だ…!」
シャドーをしながらゆっくりと動き出したエリザベローⅡ世。
ダガマ 「なかなかの実力者ゆえ、どうか油断されぬよう!!」
エリザ 「全力で行くさ…!! すぐに終わる…シシシ…!!」
ベラミー「冗談だろ?」
そう言って手に持ったナイフを投げつけるベラミー。
ダガマ 「!!」
エリザ 「シッ!!」
ボフンッ!!
なんと、飛んできたナイフを素手で殴り返したエリザベロー。
ナイフは地面にめり込むどころか、地中深くに埋まってしまっていた。
予想外の威力に感心するベラミー。
ベラミー「なるほどな…」
そう言うとベラミーはサングラスを外し、構えをとる。
遂に動き出した”闘う王”エリザベロー!!
果たして生き残るのはどちらなのか…!!
- 関連記事
-
- 第745話不確定バレ
- 第735話不確定バレ
- 暇つぶしバレ709話
- 第706話「懐かしい友人」
- 不確定バレ704