ワンピースネタバレ

第613話から始まった短期集中表紙連載第十九弾 世界の甲板から では、2年前、ルフィたちが冒険してきた島の現在の状況が描かれています。

非常に気になる扉絵が多い中、第631話の扉絵では、双子岬のクロッカスさんが謎の人物と酒を飲んでいる様子が描かれました。

ONE PIECE / 尾田栄一郎
64巻 第631話

このように、謎の人物はうしろ姿で描かれていて、その正体は明らかに隠されいるように感じるのですが、果たしてこの人物は何者なのでしょうか。

金獅子のシキ!?

まず考えられるのが、映画「STRONG WORLD」に登場した金獅子のシキでしょうか。

扉絵の人物のうしろ髪の感じや縦縞の服が、シキのものとよく似ています。

また、電子書籍のデジタル着色によるカラー版では、髪の色や服の色まで、このようにシキのものとそっくりに塗られています。

ONE PIECE / 尾田栄一郎
カラー版 64巻 第631話

ただし、電子書籍のカラー版が尾田先生の公認のものなのかどうかがわからないこと、髪の長さも映画のときより短くなっていることや、シキのトレードマークである頭の舵輪が確認できないことから、議論の余地はあるように思います。

舵輪については、謎の人物がかぶっている笠で隠れている可能性も考えられますが、笠の深さからして、舵輪が隠れるとは考えにくいような気がします。

あるいは、ルフィからとどめに受けた〝ゴムゴムの巨人の雷斧(ギガント･トール アックス)〟で舵輪が抜けた可能性も考えられますが、シキがルフィにやられて空から落下していく際にはまだ舵輪が刺さっていました。

――このように、謎の人物がシキであることには、いくつかの疑問が生じるように思いますが、ひとまずこれらの疑問はおいておきます。

ルフィにやられたシキなのですが、海兵がシキを発見していましたので、そのままインペルダウンのLEVEL6に投獄された可能性が高そうです。

ここで映画「STRONG WORLD」と本編の時間軸を考えてみますと、ブルックが仲間に加わっていること、そして、シャボンディ諸島で一味がバラバラになる前であることから考えると、一味がスリラーバークを出航して魚人島に向かっている途中で、「STRONG WORLD」のエピソードが入ってくるはずです。

――つまり、ルフィにやられたシキがそのままインペルダウンに投獄されていたとしても、その後、頂上戦争が起こっていて、例のインペルダウン大脱獄事件も起こっているはずです。

原作のインペルダウン編では、黒ひげがLEVEL6に投獄されていた囚人たちを数名、仲間に加えて連れ出していますが、それ以外にもLEVEL6からの脱獄者がいることがわかっています。

シキは過去にも一度、インペルダウンを脱獄していますし、ルフィや黒ひげが起こした混乱に乗じて、再び、脱獄していてもおかしくはなさそうです。

また、シキが過去にインペルダウンを脱獄したときには、白ひげの船に足を運んで、白ひげと酒を飲み交わしていました。

ですから、白ひげがいなくなった今回は、元ロジャー海賊団のクロッカスと酒を飲み交わしたとしてもおかしくないように思います。

ロジャー海賊団の残党!?

クロッカスは3年間ですが、ロジャー海賊団の船医としてロジャーの船に乗っていたことから、謎の人物がロジャー海賊団の残党と考えられる可能性もあるのではないでしょうか。

元ロジャー海賊団のクルーについては、副船長をやっていたレイリーが共に命を懸けた仲間達は今や どこで何をしているかほとんどわからない(第506話)と言っており、これから登場することががあるのかどうか、まだ謎も多いままです。

元ロジャー海賊団のクルーで、今後、登場する可能性が高そうなのが、スコッパー･ギャバンという人物ではないでしょうか。

ギャバンとは第0話にも登場していて、金獅子のシキが何十隻もの艦を率いてやってきたことに対して騒ぎたてるバギーを諦めろ 長ェ付き合いだがおれ達がロジャーを止められた事はねェ!!と言ってなだめている人物がそうです。

ONE PIECE / 尾田栄一郎
0巻 第0話

このようにギャバンは、第0話では台詞までつけられていましたし、バギーが〝バラバラの実〟を食べてしまった経緯が描かれた第19話にも登場しています。

ギャバンと第631話の扉絵の人物ですが、元ロジャー海賊団同士ということでクロッカスと再会を楽しんでいることにも違和感を感じませんし、――うしろ髪の感じも似てなくもないでしょうか…。

あるいは、ギャバンとは別のロジャー海賊団の残党という可能性もあると思います。

扉絵の人物が頭にかぶっている笠は、エースがワノ国で作り方を習ってリトルオーズJr.にプレゼントした笠とよく似ていることから、ロジャー海賊団にはワノ国の侍もいたのかもしれませんね。

ヨーキ船長が病気を治して双子岬を訪れた!?

また、一部のファンの間では、ルンバー海賊団の船長だったヨーキなのではないかと噂されているようです。

机の上には麦わらの一味復活の新聞も置いてあるようなので、一味、あるいは一味の特定のクルーと関係がある人物と考えられ、その点ではブルックと関係があるヨーキは当てはまると思います。

しかし、ルンバー海賊団との再会を待ち続けているラブーンに喜んでいるような感じがないように思います。

ルンバー海賊団との約束が果たされるのを健気に待つラブーンですが、ブルックが麦わらの一味に加わって、改めて、ラブーンとの約束を果たそうと心に強く念じただけで、その思いが届いたのか、このように上機嫌になるほどです。

ONE PIECE / 尾田栄一郎
64巻 第631話

まして、ブルックはルンバー海賊団の唯一の生き残りということになっており、ラブーンとの再開の約束を果たすために麦わらの一味の船に乗っています。

それにも関わらず、ヨーキ船長がブルックよりも先に約束を果たしてしまうというのは、少し滑稽な話なのではないでしょうか。

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