ワンピースネタバレ

イチジとニジが部下に案内され、城内へと入る｡

ニジ
「ったく、何でアイツなんぞのためにわざわざ…」

イチジ
「そう言うな これもヴィンスモーク家のためだ」

悪態をつくニジをなだめるイチジ。
二人はジャッジが待つ部屋に入っていく。


ジャッジ
「来たか、我が息子達」

「ブロッコリーでの任務、ご苦労だったな」

二人をねぎらうジャッジ｡

「何年も前から依頼は来ていたが、先月急に報酬を釣り上げおってな」

「大方、財政破たんが見えて来たのだろう」


興味のなさそうなニジが部屋を見渡す
「父上、ところであいつは？」

ジャッジ
「あの出来損ないなら手枷をつないで部屋に置いてある」

「会っておくか？」

ニジ
「まさか」


イチジ
「それよりビッグマムとの交渉は？」

ジャッジ
「細かい条件交渉はまだだ」

「どうも”麦らわの一味”がこの国に潜入してるらしい 話し合いは延期と通知が」

ニジ
「"麦わら”…! あのバカを取り戻しに来たのか」

ジャッジ
「可能性は薄いが 必要とあらば我々も加勢する」

「”仕事”の邪魔になるのは避けたい」

イチジ
「ふむ…それよりも」

ジャッジ
「？」


イチジ
「こちらはビッグマムの傘下に加わることで『戦力』と『情報』が手に入る」

「しかしこちらの『技術』はどの程度渡すおつもりで？」

ジャッジ
「全てだ」

イチジ＆ニジ「「!!!」」


ジャッジ
「詳しい話はしてないが、今まで傘下に入った海賊団を見てると間違いないだろう」

「ビッグマムを中心とした完全な上下関係 提供を拒否すれば命はないだろう」

ニジ
「我々の技術を全て引き渡すのか…？ いくらビッグマムの戦力が欲しいとはいえ、そこまでするほどの…」


ジャッジ
「もちろんこちらは何もかも引き渡すつもりなどない」

「古い技術と試作品を流すだけだ いざとなればビッグマムとやり合うだけの戦力は残さねばなるまい」

そう言って不敵な笑みを浮かべるジャッジ。


その頃、鏡の世界でビッグマムの城を目指すチョッパーとキャロット。

キャロット
「チョニキ、出口を見つけたらどうするの!?」

「敵がたくさんいるかもしれないし・・」

「それに、この足枷取れないよ…」

不安そうな様子のキャロット。

チョッパー
「まずは隠れ場所を探すんだ いつまでもここにいる訳にはいかない」

そう言って先を進むチョッパー。

【続く】