ワンピースネタバレ

『ジンベエの決意』

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ビッグマム
「ウチやめたりしねェよな」

ジンベエ
「！？」

ビッグマム
「言ってみなよジンベエ…
　その【大切な話】ってヤツを」

ジンベエ
「…」

ビッグマム
「んん～？図星かい…？

　確かにジンベエ、
　お前ら【タイヨウの海賊団】は、
　ウチの傘下と言えど【特別】だよ

　誰もウチの娘と結婚してねェし、
　ましてやおれの旦那ってわけでもねェ」

ジンベエ
「…」

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【回想～2年前 頂上戦争後～】

白ひげの死により海賊で
溢れかえる魚人島【リュウグウ王国】

それに伴い犯罪件数も増加し、
王国の兵士だけでは追いつかない事態に

七武海の称号を失ったジンベエも
また海賊となり、海賊である以上
島へ立ち入らないという掟を自らに課した

しかしそれでも「島を守らなくては」という思いから、
四皇ビッグマムの本拠地へ赴いたジンベエ

今回と同じように、ビッグマムと対峙するジンベエ

ビッグマム
「海賊旗を貸してほしい？」

ジンベエ
「ええ…【白ひげ】という後ろ盾を
　失った魚人島の現状は正に混乱…！

　同じく【四皇】である
　あんたの【力】が必要なんです」

ビッグマム
「もちろんタダってワケには
　いかねェのは分かるよなァ？」

ジンベエ
「それはもちろん！
　ワシら【タイヨウの海賊団】丸ごと！

　あんたの傘下となり
　あんたの望む手足となりましょう！！」

ビッグマム
「マママ…ハッハハ！
　元【七武海】の手か…そりゃ大層だな

　だが手は足りてるんだよ！
　おれが欲しいのは甘～いお菓子だ！！

　魚人島と言えば有名なヤツが
　あるじゃないか！」

ジンベエ
「お菓子？【リュウグウロール】の事で？」

ビッグマム
「それさ！生産自体が少なくて、
　なかなか手に入らねェと噂の
　ロールケーキを腹いっぱい食いてェ！」

ジンベエ
「では、月々出来る限りのお菓子を
　魚人島から運ばせましょう
　月に100本程度は確保できるかと…」

ビッグマム
「何言ってんだい！

　ロールケーキより甘ェ事
　言いやがって！

　毎月10ｔだ！！」

ジンベエ
「10ッ！！？」

ビッグマム
「すぐに魚人島に連絡を取って
　おれ専用のお菓子工場を造れ！

　そして月々10tのお菓子を
　間違いなく用意しな！！！」

ビッグマム
「それが出来なきゃ旗は貸せないよ！
　これはビジネスだ！！

　おれらは通常傘下に迎える者達と
　婚姻関係を結ぶが、ジンベエ！

　お前らとはビジネスで
　繋がろうじゃないか！

　もちろん裏切れば…分かるよな！？」

ジンベエ
「…！！」

【回想終了】

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ビッグマム
「血縁の関係じゃねェ！！
　だからこそ！契約は絶対だ！

　破棄は認めねェ…
　それは裏切りだろうが！！」

ジンベエ
「仕様の無い…では一応宣言させてもらおう」

ビッグマム
「あァ？」

ジンベエ
「ワシら【タイヨウの海賊団】は、
　【ビッグマム海賊団】の傘下から離れ…」

その宣言を遮って喋るビッグマム

ビッグマム
「それはもう命が要らねェって！
　…そう言ってんだよな？」

ジンベエ
「どう受け取ろうと自由じゃが…
　ワシはここで死ぬ気はない」

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ビッグマムの顔が益々恐ろしく、
狂気を帯びて暴れ始める
国民達が逃げ始める

国民達
「うわぁぁぁあぁ～！！
　逃げろ！逃げろ！！
　キャー！！うわぁぁぁ！」

ビッグマム息子
「ジンベエ！なぜ今この話を…」

ビッグマム娘
「今落ち着いたママを…
　また怒らせて！！！」

ジンベエ
「こちらにも都合が合ってのう…
　今回の結婚式の新郎はどこに居る？」

ビッグマム息子
「ヴィンスモークの三男か！？」

ビッグマム娘
「それに関係してるって言うの？」

ジンベエ
「ああ…」

ビッグマム
「どォこォだぁぁああぁ～！？
　ジンベエ！！！！」

ジンベエ「
さて、どうしたものか…」

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【数分前】

ホールケーキアイランド 首都
【スイートシティ】 大結婚式場
その一室、ヴィンスモーク家 控室

式当日までその部屋で
待機するように言われているサンジ
外では叫び声や爆発音が聞こえる

サンジ
「騒がしいな…さっきまでミュージカルが
　聞こえてたと思ったら…」

そこに勢いよく扉を開ける人物

ヴィト
「レロレロ！
　ヴィンスモークの船が港に着いたようだ！
　一緒に迎えに…」

サンジ
「行かねェよ…着いたなら
　すぐにココへ連れて来い！」

ヴィト
「連れねェな～だが、分かった連れて来よう！
　遂に本物に会えるレロ！」

急いでその部屋を後にする
神妙な顔のサンジ

サンジ
「…」

扉の外がガヤガヤしている

「ここでいいの？」

「いっけね！！通り過ぎちった！」

「てへ！！手前のココで間違いないようで！」

サンジ
「？…早ェな…」

扉が開いてそこに立っていたのは
ローリング海賊団【求婚のローラ】
＆リスキー兄弟

サンジ
「え！？」