ワンピースネタバレ

『サンジの飯』

扉絵リクエスト：
『キャベンディッシュが"最悪の世代"の手配書の束から、ルフィとローの手配書だけ処分しているところ』
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煽り
「安堵の表情の先には…」

サンジ
「ルフィ」

ぐぎゅるるると大きな音を
鳴らしながらルフィが寝言

ルフィ
「サンジ…めし…」

サンジ
「…そんなに腹鳴らして…
　本当にあれから何も
　食ってねぇんだな…」

ルフィ
「…」

サンジ
「お前があんなことで止まらねぇとは
　わかっていたつもりだったが…
　あの時…俺にはああするしかなかった」

手に持っていた弁当を
ソッとルフィの近くに置く

さんじ
「【それ】は俺の【最後の料理】だ…
　食ってくれ！！

　本音を言えば
　もっとお前らと冒険がしたかった」

サンジの手に涙が落ちる

サンジ
「…お前らに会えて
　俺は本当に幸せだった！！」

その時、背中の剣を抜いた
ボビンが現れる

ボビン
「みつけたぞっ！！
　ヴィンスモーク・サンジ！！
　貴様さっきおれに…！？」

サンジ
「静かにしろ！！」

ルフィと弁当に気づくボビン

ボビン
「そういうことか！！
　…裏切りったな？
　もう許さん！！」

ボヨヨンと顔を揺らすボビン

ボビン
「さぁ！！よく見ろ！！
　この裏切り者め！！」

サンジ
「…」

ボビン
「おれは【フリフリの実】の
　振り子人間！！
　お前は段々眠くなって…！？｣

サンジが消えている事に
気づくボビン

ボビン
「どこへ！？」

上空から突如現れ、
蹴りを入れるサンジ

サンジ
「【粗砕（コンカッセ）】！！」

ボヨヨンとボビンの顔が
高速で上下に揺れて
ダメージが無い様子

サンジ
「！？」

ボビン
「さっきはうまそうな
　飯の匂いに油断したが
　今度はそうはいかんぞ！！

　お前の攻撃の衝撃は
　全て吸収してやる！！」

サンジ
「【悪魔風脚（ディアブルジャンプ）】！！」

ボビン
「【麦わら】の事なら安心しろ！！
　お前を黙らした後で…
　おれがちゃんと始末しといてやる！！

　だからお前は安心して結婚しろ！！」

剣を思いきり振りかぶり、
サンジに切りかかってくるボビン

サンジ
「【級挽き肉（プルミエールアッシ）】！！」

サンジがあらゆる角度から
ボビンに蹴りを入れていく

ボビン
「何！？衝撃の…吸収が
　追いつかない！？」

最後の一撃を喰らい、
後方の森の方まで吹き飛ぶボビン

サンジ
「クソ邪魔だ！！
　ボヨヨン野郎！！」

木のホーミーズに
突き刺さっているボビン

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【ビッグマムの部屋】

鼻ちょうちんを膨らませながら
寝ぼけて偽ブルックを
口にくわえるビッグ・マム

キャロット
「見て！！ブルックが！！」

ブルック
「あれは…え？私！？」

そのまま、むしゃむしゃと
噛み砕かれる偽ブルック
その光景にゾッとする一同

ブルック
「あのままあそこにいたら…
　私…ビッグマムの
　カルシウムになってました」

ペドロ
「恐ろしい食いっぷりだ」

ジンベエ
「さぁ！急ぐぞ！！」

一同を乗せて鏡
の世界を急ぐディーゼル

キャロット
「超特急～！！」

ブリュレ
（クッソ～～～～！！）

ディーゼル
（お…重い！！）

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【カポネとシフォンの部屋】

カポネ
「ついに…この日が来たか
　本当にやらないと駄目なのか！？」

シフォン
「約束だよ」

ペッツの夜泣きをあやすシフォン

カポネ
「だが【コレ】がねぇと
　俺の威厳が…」

シフォン
「ペッツが嫌がるんだから
　しょうがないだろ！！

　それに明日は結婚式なんだから
　身だしなみはちゃんとしな！！」

カポネ
「…わかった」

カポネが剃刀を持って
鏡に向き合う

アポねが刃を当てたその時、
鏡に前を通るディーゼル超特急

カポネ
「なッ…！！！」

驚いた弾みで刃が深く刺さり

カポネ
「ぎゃああああー！！」

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【約束の場所】

雨が止み、朝日が差し込む
眩しさで目を覚ますルフィ
すぐに匂いでサンジの弁当に気づく

ルフィ
「サンジの飯～～～！！
あいつ来たんだ！？」

立ち上がり、
辺りを探すも見当たらない

ルフィ
「どこだ…サンジ！！
　サンジ～！！」

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【サンジの部屋】

部屋のベッドで寝ているナス兵
鏡の前に立っているサンジ

サンジ
「…」

窓に差し込む朝日に
タキシードを着たサンジが照らされる

反射していてよく見えないが
髪を上げている

ドアがノックされ、
部屋に入ってくる兵士

兵士
「おはようございます…
　あ…準備は出来ているようで？」

サンジ
「あぁ…」

昨夜の騒ぎは兵士達は
全く覚えていない様子

兵士
「ではこちらへ…
　花嫁が別室でお待ちです」

サンジ
「わかった」

【857話に続く】