ワンピースネタバレ

【鏡世界（ミロワールド）】

”歴史の本文”を手に入れたブルックたち、残るはひとつ──!!


ポーネグリフの写しを見ているジンベエ「………」

「これはワシが拾ったものじゃな…」


ナミ
「え!?」


ジンベエ
「傘下を抜けるとは言っても ビッグマムのことじゃ」

「一筋縄ではいかんと分かっておったからのう…」

「手土産にもっていったんじゃ」


ブルック
「そうとは知らずに…」


ジンベエ
「いやいや気にせんでおくれ」

「お前さん方の手に渡るなら本望じゃ!」

「元よりビッグマムのような海賊の手に渡るのはワシは反対なんじゃ」


ブリュレ
「……!」

（ママがいないからって言いたい放題言いやがって…!!）

（全部ママに言いつけてやる!）



ペドロ
「それで…これからどうするつもりだ」


チョッパー
「あとはサンジとルフィを見つけてサニー号に…」


ナミ
「…!」

「サニー号といえば、あのメッセージ…やっぱりペコムズよね」

「急にいなくなっちゃったけど…ほっといてもいいの？」


ブルック
「そういえばペコムズさんはどちらに？」

チョッパー
「分からないけど…」

「今思えば、ペコムズは俺たちに警告してくれたんだよな」

「ビッグマムの部下なのに…」


ジンベエ
「ちょっと待て、お前さん方いったい何の話をしておる──？」

ナミ
「……」



【スイートシティ外れ】


ぐぎゅるるるるる……


ルフィの前に座るサンジ。


サンジ
「ボロボロじゃねェか、ルフィ……」


『こんなもんでおれを追い払えると思ってんのか!!?』

『フザけんな!!!』


ルフィの言葉が蘇る。


サンジ
「………」


『おれはここで待ってるからな!!!』

『お前が戻って来ねェなら おれはここで”餓死”してやる!!!』

『おれはお前の作ったメシしか食わねェ!!』



ぐぎゅるるる

ぐごごるるるるる…



『腹が減っても!!』

『槍が降っても!!!』

『ここを動かずお前を待ってる!!!』



周囲の兵隊たちと、ボロボロのルフィの手足を見るサンジ。
ポロっと涙がこぼれ落ちていく。



サンジ
「………ルフィ……」


思い出したように、弁当箱を開けるサンジ。


ぐちゃあ…


弁当の中身はぐちゃぐちゃになっていた。


サンジ
「!!」

「くそっ、あの時か…」



野犬に追われ、乱暴に弁当箱を振り回したときのことを思い出すサンジ。


サンジ
「……」

(ずいぶん衰弱してるな…まずは水分から…)


水筒を取り出し、水を入れ始めるサンジ。


コポポポポ



「……メ…シ………」


サンジ
「？」


ガッとルフィの腕が伸び、肉を掴む。


サンジ
「!」


意識のないまま肉を食べ始めるルフィ。

ガッガッ


サンジ
「………!」


ハンバーガーにサンドイッチ、ぐちゃぐちゃの弁当がみるみる空っぽになっていく。



『寝たままメシを食う技を身につけたらしい』

アラバスタのあと、眠りながらモリモリ飯を食べるルフィの姿が蘇る。


涙目のサンジが笑う。

「………」

「もう少しだけ待ってろルフィ」


「すぐに…腹いっぱい食わせてやるよ」



サンジの背後に立つボビンの姿。


【857話に続く】
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